2016年に超ヒット&社会現象となったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の原作マンガ続編が始まりました!
続いてドラマのほうの続編はいつごろオンエアされるのでしょうか?
ドラマ続編に備えて、これまでのあらすじと、逃げ恥が取り上げてきた結婚にまつわる様々な社会問題を振り返ってみました。
「逃げるは恥だが役に立つ」原作マンガについて
マンガ基本情報
「逃げるは恥だが役に立つ」は海野つなみによる日本の漫画作品で、『Kiss』(講談社)にて2012年22号より連載を開始し、2017年2月号まで連載されました。
単行本は全9巻。
略称は「逃げ恥」(にげはじ)。
惜しまれつつ、いったん連載が終了しましたが、2019年3月号から連載再開となりました。
逃げるは恥だが役に立つ 全9巻完結セット (講談社コミックスキス)
マンガあらすじ
主人公のみくりは25歳。
院卒という高学歴ながら内定がとれず、派遣社員になるも派遣切りにあって現在休職中でした。
そんな時、父親の紹介で36歳の独身男・津崎の家事代行を請け負うことになります。
津崎の信頼を得、仕事にやりがいを感じたのもつかの間、同居する両親の引越しで仕事を辞めざるを得なくなります。
ハウスキーパーが欲しい津崎、収入と住むところが欲しいみくり。
現状を維持したい2人が導き出したのは“契約結婚”というビジネスとしての結婚でした。
仕事としての結婚をするにあたり、夫と妻それぞれの役割を明確にし、業務内容、給料、休暇など待遇を決めていく様子はまさに雇用契約!
この二人の話し合いの中で、結婚のメリット・デメリットが深堀されていきます。
一緒に住むことで恋愛感情がわき、最後には本当に結婚という結末で一旦物語は幕を閉じました。
連載終了、そして番外編から2年を経て、連載再会となり、物語は結婚3年目を迎えたみくりたちの生活から始まります。
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」について
ドラマ基本情報
野木亜紀子脚本で、TBSにて2016年10月11日から12月20日まで、全11話で放送されました。
主な登場人物は以下の通り。
マンガとは微妙に違う設定もいい感じにドラマならではのよさにつながっていたように感じます。
— 逃げ恥特選画像集 (@nigehaji_pic) March 30, 2017
1.新垣結衣演じる主人公みくり。
これはガッキーがかわいすぎましたねー!
マンガではここまでかわいい感じではなく、むしろ普通の中の普通の25歳女子!って感じの描かれ方でした。
しかしこのガッキーのかわいさが視聴率につながったのは間違いないでしょう!
— 逃げ恥特選画像集 (@nigehaji_pic) June 25, 2017
2.“プロの独身”と35歳のきまじめなサラリーマン平匡(星野源)
これはもう、マンガから飛び出してきたようなはまり役でしたね!
主題歌と恋ダンスも狙い通りヒットにつながりました。
— 逃げ恥特選画像集 (@nigehaji_pic) April 9, 2017
3.生涯独身高齢処女40代キャリアウーマン百合(石田ゆり子)
ゆりちゃんは、原作マンガでは53歳の設定が、ドラマでは49歳の設定でした。
これは放送当時の石田ゆり子の実年齢に合わせたものと思われます。
しかしこのドラマでの石田ゆり子が、これまたとてもかわいかった!
— 逃げ恥特選画像集 (@nigehaji_pic) January 10, 2017
このドラマでちょっと遅めのブレイクを果たした感もありますね。
4.スーパーハイスペックイケメンの風見(大谷亮平)
仕事もできて経済力もあり結婚に価値を見いださない、あるいは見いだせない?
— 逃げ恥特選画像集 (@nigehaji_pic) May 12, 2017
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以下の記事からどうぞ↓↓↓
ドラマあらすじ
「結婚」を仕事と考え、双方のメリットを満たす同居生活を目指すみくりと平匡ですが、居を共にしていればそう簡単には割り切れないもの。
やがて、2人の関係に気付いた風見がみくりを週1度シェアさせてほしいという提案から「シェア婚」なる用語も飛び出し、結婚のメリット&デメリットを掘り下げています。
そうして恋愛感情がわいた二人は結婚してフィナーレ。
お話はほぼ原作マンガと同じですが、ドラマならではのアレンジがうまい具合に効いていましたね。
「逃げ恥」マンガとドラマで話題になった社会問題
平匡とみくりの関係性から生まれるやりとりは、私たちをとりまく結婚観、仕事観を静かに問い返すものでもありました。
専業主婦の労働価値を現金換算すると!?
仮面夫婦を続けるうち、次第に恋愛感情がわいてきた2人。
事実婚ではなく入籍したいと言い出した津崎は将来のために小遣い制を提案します。
しかし、みくりはその条件にどうしても納得できず、入籍を先延ばしにしてしまいます。
同じだけ家事をやっても結婚前と同じだけ給料をもらえなくなる。
それを「当然」と思うか「理不尽」と思うか。
— 逃げ恥特選画像集 (@nigehaji_pic) January 8, 2017
数値化しにくい、専業主婦の労働へ問題を考えさせられました。
統計によれば、子どものいない主婦世帯(35歳未満)の1週間の家事時間は平均32.7時間です。
子どもが生まれると育児の時間も加わって週61.7時間になります。
週40時間労働を基準にすると、残業時間は週21.7時間。
月に80時間以上残業していることになり、会社であれば完全にブラック企業です。
この残業代も含めた対価は37万円にもなるのです!!!
この労働をただでやれと!?
「好きの搾取」という名言につながる問題でしたね。
「やりがい搾取」という名のサービス労働(サービス残業)
みくりは友人の頼みで商店街のイベントに関わります。
そこで、イベントのコンサルティングを無償でやってくれと頼まれてしまいます。
頼む方は自分たちも無償でやっているのだからと当然のように頼んでくるわけです。
しかし、彼らはこのイベントが自分たちの商売につながりますが、みくりにとっては何のメリットもない仕事。
しかも、やってみるまでもなく面倒な時間のかかる仕事なのです。
彼らはみくりを説得するのに「やりがい」という言葉も持ちだしました。
それは「やりがい搾取です!」
そう、世の中のブラックな職場では、この「やりがい搾取」が横行しています。
学校の先生がその代表格ですね。
「やりがいあるでしょ?」
「勉強になるでしょう?」
「ほら、あなたのためにもなるでしょう?」
そんな言葉でただ働きさせられる。
実に根深い問題です。
これが、結婚における主婦の無償労働からの「好きの搾取!」につながるのですね。
高齢になっても経験のない男女の問題
平匡は36歳の高齢童貞。みくりの伯母・ゆりちゃんは52歳の高齢処女で、未体験のまま閉経をむかえています。
平匡は長い独身生活でプロの独身と自ら言うくらい独身をこじらせています。
みくりとの同居生活が始まってすぐに、みくりに男の陰を感じるたびに自分の殻に閉じこもりみくりとの間に高い分厚い壁を作ってしまいます。
— 逃げ恥特選画像集 (@nigehaji_pic) January 1, 2017
みくりはそんな平匡のことを精神分析し、女性関係に置いて成功体験があまりにも低いための行動と理解し、少しずつ経験値を上げてみようと試みます。
ゆりちゃんにおいては、ドラマの中では描かれませんでしたが、漫画番外編で描かれたリアルな体の問題が衝撃的でした。
— 逃げ恥特選画像集 (@nigehaji_pic) January 9, 2017
逃げ恥原作マンガの番外編で描かれたこの問題。
スーパーハイスペックイケメンの風見と付き合うことに決めたゆりちゃん(この時点で54歳)は婦人科で真剣に相談します。
閉経した処女が性行為をするとどうなるのか?
以下、産婦人科の意思のセリフから抜粋です。
「大変よ」
「裂傷して出血することも」
「出産と同じで20代30代で経験しておいた方が体のリスクは少ないのよね」
聞けば聞くほど恐怖でしかない!
で、結局初めての夜は失敗に終わりますが、風見の言葉が優しくて思いやりに満ちていて素敵でした。
「僕は好きな人と肌が触れたり、じゃれあったり、幸せな気持ちになることのほうが好きなんだと思います。」
「だから朝まで一緒にいてください。」
「入っても入らなくてもいいし」
そして1か月かけてやっと結ばれたのでした。
— 逃げ恥特選画像集 (@nigehaji_pic) January 17, 2017
平匡もゆりちゃんも、この問題を乗り越えていきましたけども、ここには深いメッセージも添えられています。
これは乗り越えなきゃいけない!って思わなくていいということ。
「昔は固定的な価値観で見な縛られていたけど、今は自分の幸せは自分が決めていい時代になった。」
結婚してもしなくても、処女のままでも童貞のままでも、その人がこれが幸せだと思える人生を歩める時代になったのです。
「逃げ恥」を読んで、ドラマを見て、多分みんな心が軽くなったんじゃないかな、と思えるんですよね。
さて、続編ではどんなメッセージを受け取れるんでしょうね。
スッゴク楽しみです♪